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女性のいびきに関する傾向と対策_メインイメージ

いびき用の舌固定器(舌用マウスピース)ってどうなの?

舌固定器(舌用マウスピース)のレビューを予定していたが、、、

現在、いびき計測アプリを使った実測データ付のいびきグッズレビューとして、第1弾:ナステント第2弾:指輪第3弾:マスクを取り上げています。

舌固定器は、第4弾としてレビューしよう、と思っていたのですが、、、

今回はいびき計測アプリを使ったデータがありません。その理由は後ほど説明します。

舌固定器(舌用マウスピース)ってどんなもの?

舌固定器(舌用マウスピース)は、就寝中に舌が喉の奥へ沈下するのを防ぐことで気道を確保し、いびきを軽減・防止する器具です​。Tongue Stabilizing Device, TSDと略されます。日本語では舌保持装置とも呼ばれます。

いびきをかく仕組みを説明する図

上の図でいうと(3)の舌根沈下を防ぐことで気道を確保しています。

いびき用の、下顎を前に出す医療用マウスピース(下顎前方固定装置、MAD)とは異なり、上下の歯ではなく舌そのものを直接保持する点が特徴です。

この手の器具の研究の歴史は長く、1950年代には舌を前方に固定する器具なども出てきているようです。現代的な形になったのは1980年代からで、1990年代からは普及用の安価な製品も出回るようになっているようです。

実際に装着してみる!~開梱編~

買ってみました。Amazonで2,000円以下。これでいびきが改善されるならしめたものです。



小さな箱に入っています。

取り出すと、青いプラスティックのケースが出現します。



蓋を開けると舌固定器と1枚の薄い取扱説明書が入っていました。



実際に装着してみる!~装着編~

さて、いよいよ装着です。



写真のくびれているほうが下になります。ここに舌小帯(舌の裏の筋)がくるように装着します。

舌先を機器の丸くなった部分に入れます。む、むむむ。

舌が短い私には難しい!

格闘すること3分。何とか入ったぞ(見苦しい画像で申し訳ございません)。



この際、丸い部分と舌の間が真空に近い感じになります。負圧が発生し、舌が自然と引っ張られます。

痛い!特に舌小帯がきちんと残っている私の場合、もうそこが引っ張られてちぎれそう。

血が出ているんじゃないかと思うくらいで、何度か指を突っ込んで血が出てないことを確認してしまいました。

たぶん、舌が引っ張られているんだろう、と思って丸い部分の端をちょっとつまみ、空気を入れようとします。

が、うまくいかない。

5分ほど我慢してみましたが、痛みはどんどん増してきてしまいます。

我慢できず、舌を抜こうと思いましたが、なかなか抜けない。これは困ったぞ。暗闇の中で半ばパニック。。。

数十秒で抜けました。

が、私の場合は抜いた後も15分くらい舌がしびれてしまい、眠ることができませんでした。

残念ながら装着できず。

というわけで、残念ながら私は装着することができませんでした。

・・・と長々と書いてきたのは、別に営業妨害をするわけではありません。

じつは長い歴史を持つ舌固定器(舌用マウスピース)、一番の課題はこの「装着時の違和感・異物感」と「痛み」なんだそう。舌先を吸引して器具を唇の間に挟むため、口元に異物感があり、初めて使用する人の多くが「異物感で夜中に目が覚めた」「慣れるまでに時間がかかる」と感じるようです。

また、私のように吸引による舌先の圧迫から、舌先や舌小帯(舌の裏の筋)に痛みが生じるケースが多数報告されています。

臨床研究においても、中等症OSA患者を対象とした実験において(2021年)、効果は医療用マウスピース(MAD)と同等でも、昼間の疲労感や生活の質(QOL)指標の向上はMAD群で顕著だった、という結果があります。

また、別の長期観察研究では、2年後に使用を継続していた患者がわずか21%に留まったというデータもあるようです。

このように、主に装着時の違和感や痛みから長期継続に関して課題が多いようです。

一方で、医療用マウスピースに比べると格段に安価であり、また原理としては医療用マウスピースと同様の効果が期待でき、かつ医療用マウスピースのような歯列への悪影響といった副作用もないことから、一度試してみる価値は大いにあるように思います。

まとめ:効果はありそう、あとは装着したまま眠れるか。

ということで、原理的には効果はありそうで、ちゃんとした臨床試験でも効果は立証されています。

残る課題は、これを装着して痛みを感じずに安らかに眠れるか。

私も何度かチャレンジしてみて、ちゃんと眠れるようになったらまた報告したいと思います。

補足:ナステントと舌固定器は補完関係

先ほど見たように、舌固定器は最初の図の(3)の箇所、舌根沈下を防ぐことです。一方主に(1)の軟口蓋の閉塞を改善するのがナステント。いびきの発生個所の違う部分にアプローチするので、補完関係といえます。実際、舌固定器は口、ナステントは鼻に挿入するものなので、同時装着も可能。

いびきをかく仕組みを説明する図

私も舌固定器をつけられるようになったら、この「二刀流」を試してみたいと思います。

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