コラム

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睡眠にまつわる本


●タイトル:睡眠専門医が考案したいびきを自分で治す方法
●白濱龍太郎著
●単行本(ソフトカバー): 196ページ
●出版社: アスコム (2020/3/20)
●発売日: 2020/3/20

vol.7 睡眠専門医が考案したいびきを自分で治す方法

簡単なのに効果バツグン!「いびき解消メソッド」

いびきを自分で治すことができたらどれだけ良いことでしょう。私は子供の頃からずっといびきをかいていて悩んでいました。このいびきの悩みは友人には相談できなかった(恥ずかしいし、まともな答えが返ってくるとは思えなかった)ので、こういう本があればすごくありがたかっただろうなぁと思います。特に、昨今睡眠に関する重要性が認識され、テレビでも睡眠に関して情報を目にする機会が増えました。ぜひこういう書籍も増えてほしいと思います。



さて著者が提唱する「いびき解消メソッド」はたったの3つ。「十分な効果が期待でき」、「誰でも無理なく毎日実践できる」ことにこだわったとのこと。

1.舌の筋トレ-舌を強化し、舌根沈下を防ぐ
2.シムスの体位による睡眠-横向きの体位で寝ることで舌根沈下を防ぎ、スムーズな呼吸を促す
3.朝食に1杯のみそ汁を飲む-睡眠ホルモンの一種であるメラトニンの分泌を促し睡眠の質を向上させる

「就寝前に舌の筋トレ→就寝中はシムスの体位→起床後の一杯のみそ汁」この一連の流れをワンセットとして、毎日コツコツと繰り返していけばいびきを排除できる可能性が高まると著者は説きます。

わかりやすい、読みやすい、実践的

本の構成は最初のPart1に具体的なやり方がカラーイラストで紹介。読みながらすぐに試せる舌の筋トレの方法や、シムスの体位(横向き寝のコツ)、みそ汁のベースになっているみそに含まれている必須アミノ酸「トリプトファン」の話が書かれています。またみそ汁以外でもこのトリプトファンを含んでいる食材に関しても紹介があります。ちなみにトリプトファンはおよそ14~15時間かけて睡眠ホルモンのメラトニンへ変化するとのことです。

またシムスの体位に関しても、ただ横向きに寝るのではなく、特に上になる足の膝を曲げるのがポイントでそれを維持するために枕などをはさむ、というのは非常に実践的だと思います。個人的にはすぐに寝返りを打ってしまうので背中側に枕を入れて寝ていましたが、寝返りを打つことを前提とせず、横向き寝の体勢を維持する工夫に気づいておらず盲点でした(ちなみに、毎週土曜日深夜1時からテレビ朝日で放送されている「ポルポ」という番組で、先日、アルファベットのAからZの形をした抱き枕の中で、寝心地が一番いいのはどれかをタレントさんが検証していましたが「S」の形の抱き枕でした。これも膝でしっかり抑えることができるからかもしれません)

継続は力なり。



いびきをできるだけ速く排除し、体に負担をかけない、快適で静かな睡眠を手に入れるための方法が他にもたくさん記載されています。そして白濱先生のおっしゃるとおり、一定期間やってみてもなかなか効果が現れない、もしくはひどい症状の場合はぜひ専門の医療機関にご相談ください。 この治療に関する医療機器に関しても、マウスピース、CPAPもご紹介されております。そして鼻チューブも、目立たなく、装着した状態でも会話をしたり、飲み物を飲んだりできる点がメリットとしてご紹介いただいております。

最後に、白濱先生の言葉を紹介して終わりたいと思います。
“決して「たかが、いびき」と軽く考えないこと。そして、このままではマズいなと感じたら、すぐに行動に移しましょう。
小さなこと、できることからコツコツと。このスタンスを念頭に置きつつ、前向きにいびき対策に取り組んでみてください。“

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