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スタッフコラム


ナステントの痛くない入れ方を紹介します!

ちょっと見、鼻に挿入するのが怖そうなナステント

こんにちは、スタッフのJです。

さて、前回は私が軽度の睡眠時無呼吸症候群だとわかってからいびき対策を始めるまでの話を書きました。
その中で、ナステントを試してみることにしたけれど、いざ実物を見ると、「エーっ、こんなもの鼻に入れるの!?」と思ったことも書きました。

今日は、「ちょっと見」鼻に挿入するのがためらわれるようなナステントを、痛みを感じずに入れる方法をお伝えしたいと思います。

ナステントのチューブ。ちょっと見、こんな長いものを鼻に入れられるのか、不安になります。

最初のハードル!そもそも試すのが怖いかも!?

いきなり本題(どうやったらナステントを痛みなく鼻に挿入できるか?)に行きたいところなのですが、ナステントを試す戦いは、挿入前から始まっているのです。

じつは、ナステントに関する検索キーワードで上位に来るのは、「ナステント 痛い」「鼻チューブ 痛い」「ナステント 使ってみた」です。
じつはこのキーワード、患者さんに聞いてみると「ナステントを試す前に」検索していたケースがほとんどだったのです!

「ナステント 痛い」「鼻チューブ 痛い」は、「ナステントの挿入、痛そうだけど本当に大丈夫?」という疑問から、「ナステント 使ってみた」は、ナステントを実際に入れてみた人の体験談を見て、本当にチューブを問題なく入れられたのか、あるいは本当に効果があったのかどうかを知りたい、という動機で調べられているのではないかと思います。

話は変わって、当社では初めてナステントを試してみたい方に「はじめてナステント」をご提供しています。

しかし、じつは

約半数の方が、「はじめてナステント」到着後2週間以上試さずに寝かせていた

という調査結果があるのです!

上記のことからも、一歩踏み出そうとしてみたけれど(試す前に)自分がナステントを挿入できるか不安になった、という方がいらっしゃることがわかります。

一歩踏み出すための方法:最初からうまくできると思わなくていい!

でも、ちょっと考えてみると、これは人間の自然な反応です。体に入ってくる異物に対して警戒しようする、一種の心理的な防御反応です。

体も最初は異物に対して反応します。

コンタクトをされたことのある方は、生まれて初めてコンタクトを入れたときに痛みや、ものすごい異物感を感じませんでしたか?

このように、いつもと違う異物に対しては、体には生理的な反射が起こり、異物を取り除こうとします。

ナステントの場合も同じです。

最初の1、2回は鼻の入り口付近でくすぐったいような感触があり、くしゃみが出るかもしれません。また、運よく先端がのどちんこのあたりまで到達したとしても、嘔吐反射(おえっとなるような反射)があるかもしれません。

でも、多くの方は3回目くらいからぐっとこのような反射が減って、スムーズに入るようになります。

既出ですが、ナステントに慣れるまでかかった時間についてのアンケート結果を掲載しておきます。



約80%の方が1週間以内に慣れているものの、じつは即日「慣れた」という方は20%しかいません。

最初に入れた時から、「慣れた」と答えられた方は、以前から鼻うがいをしていた、など、何かしらの「経験者」のようです。

最初からうまくいくわけがない、また、体がナステントを出そうとしたら、自分の身体は正常なんだ、と思っていれば、少し気が楽になりませんか?

大事なことは、「体に慣れさせること」。一回ダメでも翌日もう一回入れてみてくださいね。

はじめてナステントが7本入っているのは、「慣れるため」です。5回か6回試してみた後で、1回か2回、夜の時間帯に入れっぱなしにできたら合格です。はじめてナステントはできるだけ最初の1週間、毎晩トライしてみることをお勧めします。

ナステントは痛い?いよいよナステントを挿入してみる!

前置きが長くなってしまいました。

次はナステント(一般名称鼻チューブ)を入れるときに、痛みを減らせる方法をお伝えします。これを知っていると、つらい思いをせずに早くナステントに慣れることができると思います。

(1)鼻をかんでおく

ナステント(鼻チューブ)を入れるときに、鼻づまりや鼻炎ぎみの人は、入れる直前に鼻をかんでおくことをお勧めします。私はアレルギー性鼻炎をもっており、よく鼻がつまるのですが、鼻がつまったままナステントを入れると、途中で鼻〇そにつっかえて入れにくいことがあります。鼻を一回かむだけでけっこう違うので、鼻がつまりがちの人は「事前に鼻をかむ」のがお勧めです。

(2)ゆっくり入れることを心がける

ナステントを鼻に入れる作業というのは、できれば早く終わってほしい「嫌な」体験だと思います。そのためか、最初に入れるときに、慌てて鼻の中にチューブを挿入しようとしてしまう患者さんがいらっしゃいます。

しかし、鼻の中はチューブが入ることを前提にツルツルとできているわけではないので、ゆっくり進まないといろいろなところでチューブの先端がつっかえてしまいます。挿入時に勢いよく鼻の粘膜に当たって、粘膜がグリグリされると、インフルエンザやコロナの検査をするときのような非常に不快な気分になります。

ナステントは柔らかいシリコンでできており、非常に刺激性の低いものなので、慌てずゆっくりと入れるように心がけましょう。

そうすれば、先ほどの検査の時のような痛みや不快感はほとんど感じずにすみます。

(3)入れる方向は最初の3㎝は上方向、そのあとは耳の方に向ける

もう一つは、ナステントのチューブを入れる向き。鼻の穴はほぼ真下を向いているので、チューブを入れるときは、鼻の穴に入るように真上に向けて挿入していきます。

しかし、

ここで注意!

鼻腔はじつはそのまま目の方に向かって空間が広がっているわけではありません。じつはやや大げさにいうと耳の方に向かって曲がっているのです。ですので、

最初の3㎝は上方向に向けていれていくが、途中から耳(顔の奥)に向かって横方向に向きを変えていく

ことが重要です。

鼻腔の形

デモを見てイメージする

こちらもすでに何度かご紹介していますが、ナステント挿入のデモを掲載しておきます。このビデオを見ると、ほとんどの人がスムーズに入れられるようになります。



最後に、アンケートの結果も掲載しておきます。これは、昔やっていた「ナステント体験会」というイベントで、医師や私たちからの挿入のしかたについての説明を聞いた後に実際に体験してもらった時のものです。

この文章をお読みくださったみなさんも、実際に説明をお聞きくださっているのと同じですので、同じような数字になると思います。

ほとんどの人が最初は違和感を感じながら、すぐに慣れているようです。ぜひ、諦めずにチャレンジしてみてください!







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