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スタッフコラム


「ポケモンスリープ」はいびきアプリとしてつかえる?

いびき初心者が11ヶ月使い続けられているアプリは「ポケモンスリープ」

いびきの対策はまず自身のいびきの現状を知るところから。スタッフコラムでは以前よりいびきの可視化の重要性をお伝えしてきました。自身のいびきの状態を知る為にいびきや寝言を録音し、また睡眠リズムをグラフにして可視化するなど世の中にはたくさんの便利なアプリが存在します。
いびき歴40年以上、ナステント歴5年のスタッフKは「いびきラボ」押しです。確かに、「いびきラボ」は数多くのお医者さん(耳鼻咽喉科やいびき外来)が推奨していて、病院にかかる際にも「いびきラボ」の録音データであれば扱ってくれることが多いようです。

しかし、いびきアプリは初心者にとってはそもそも使用へのハードルが低くないのも事実。なんだか自分の録音が波形になって出てくるのって結構ショックなんですよね。。。

そこでいびき初心者(?)のスタッフJがおすすめするのは、「ポケモンスリープ」です。

「ポケモンスリープ」は「朝起きるのが楽しみになる睡眠ゲームアプリ」というように、睡眠を通しておなじみのキャラクターを育てること軸にしながら、睡眠にも関心をもってもらおうというゲーム。ゲームとはいっても、睡眠研究の大御所である柳沢正史先生を監修に迎えるなど、本格的な睡眠アプリの側面を持っています。

ポケモンスリープってこんなアプリ

ポケモンスリープ

ポケモンスリープ
(The Pokémon Company)

アプリの情報
対応OS:iOS、Android
無料or有料:無料(アプリ内科金あり)

ポケモンスリープは、寝る際に起動しておくと、睡眠の状態を記録してくれるアプリです。睡眠時間や眠りの深さを測ってくれます。また朝になると眠りのタイプ(うとうと、すやすや、ぐっすり)に応じてポケモンが何匹も見つかります。ポケサブレを与えたりしてポケモンを仲間にして、育てる、といったことができます。

アプリの使用は非常に簡単です。入眠時にベッドの横でポケモンスリープを起動し、右下にある「ねむる」ボタンを押すだけ。これで計測を開始します。 ただし、眠りの状態を測る目的でスマホに内蔵されている加速度センサーを使用しているため、布団やベッドなどやわらかいところに置いておく必要があります。

使ってみると、さすがゲーム。特にポケモン好きでない私でしたが、子供につられてやってみたところ、なんと120日間連続(一日も休みなく)使えました!
(2024年11月18日追記:連続記録は間もなく500日になります!)

ポケモンを育てたりするのが結構楽しい!そしてたくさん寝ないとポケモンの元気が回復しないので、いつの間にか睡眠をたくさんとろう!という気になりました。

いびきアプリだとどうしても使った時、翌朝自分の嫌な音を聞かされるだけなのでどうしても続かない。その点、ポケモンスリープだと楽しく継続ができ、より良い睡眠をとろうという気持ちにさせてくれる点が素晴らしいと思いました。

■実際にスタッフJが使ってみた画像

ポケモンスリープ画面

ポケモンスリープ画面。(左)ゲーム画面。ポケモンがお手伝いしてカピゴンのための食材や木の実を集めてきてくれる。(中央)睡眠データ表示画面。睡眠時間やスコアが表示される。(右)睡眠サイクルの表示画面。毎日このように自分の睡眠を分析してくれる。


いびきの音は録れる?

さてさて、そんなポケモンスリープですが、いびきの音は録れるのでしょうか?

はい、録れます!

ポケモンスリープでは、先ほどの「加速度センサー」と「音」で睡眠の状態を測っているようです。「音」の方は、物音を検知すると自動で録音を開始してくれます。録音時間は1回あたり最大10秒のようです。
1日1回、朝起きると「睡眠データ」が更新されます。夜中に録音されたデータがあると、再生して音を聞くことができます。ただし、次の睡眠を開始した時に、データは上書きされて消滅してしまいます(有料版だと保存できる)。

今日は実際に音が取れたのは1回だけ。ですが、中にはこれでいびきが本当にひどいことが分かった、とか、(呼吸が止まった後の「ガガ」という音が録音されていて)睡眠時無呼吸症候群の疑いがあることが分かった、という方もいて、この録音がきっかけでお医者さんに行った、という方もいらっしゃいます。

【長所】
・楽しいので続けられる(自分のいびきにショックを受けることなく使える)
・操作が直感的で簡単
・無料でもほとんど困らない(30日分の睡眠データはみられる)
・いびきの音などを自動で拾ってくれるので、自分のいびきを知るきっかけにはなる
【短所】
・いびき専用アプリではないので、いびき以外の音もよく録音されてしまう(たとえば、くしゃみの音、寝返りの際に手で何かをたたいた時の音なども録れています)
・いびきの音を聞くことができるだけで、いびきの度合いなどを波形やスコアで表してはくれない
・この録音データをもってお医者さんに行っても、取り合ってくれない可能性が高い

あくまでも、自分のいびきを知るきっかけになる入門アプリ、と考えればよいと思います。たとえば、昨日はちょっと疲れていたかも、とか今日は寝起きがちょっと辛い、といった自覚症状がある時に録音データを確認してみる、そんな感じでもいいと思います(録音データなどを確認するための「睡眠データ」画面には、その日「リサーチ」したポケモンのリストが出てくるので、その確認ついででも全然かまわないと思います)。
いびきアプリ(いびきラボなど)を使うとショックを受けるかもしれない、などと思って使用をためらっている人はかなり多いそうです。そんな時に、ポケモンスリープでゲームのついでに自分のいびきについて知ることができれば、それはそれで一歩前進と言えるのではないでしょうか?

ポケモンスリープ録音データ

ポケモンスリープ録音データ。(左)メニュー>睡眠データを選択すると睡眠データ表示画面へ。(中央)「音声」タブを選ぶと、音量レベルのグラフと録音データ再生画面へのボタンが現れる(右)「再生」ボタンを押すと音声が再生される


追記:いびきの録音についてもう少し詳しく&睡眠時無呼吸症候群の検知はできるか?

いびきの録音について、もう少し調べてみました。が、残念ながら録音のロジックなど、今のところ詳しいことはわかりません。下記はあくまでも使ってみた感じです。

・いびき以外の音も録れる
たとえば、うなされて発した声が録音されていました。(聞き返すとけっこう恥ずかしいです)
また、スマホか何かが落ちた音も録音されていました。

・それでも、あらゆる音が録音されているわけではない
上記とは裏腹に、音のすべてに反応しているわけではないような気もします。夜中にトイレに行った時の音は録れていないようです。音量の閾値(しきいち)は持っていそうで、一定以上の音量の音は録音するようですが、それ以外に「明らかにいびきではなさそうな音(たとえば救急車のサイレンの音)」などは録音しないか、録音しても削除するようなプログラムが働いているのかもしれません。

(2024年7月25日追記:救急車のサイレンの音、録音されていました。ある程度の音の大きさになるとあらゆる音を録音してしまうのかもしれません。)

もう一つ、睡眠時無呼吸症候群の検知ができるか、という点についてです。「睡眠時無呼吸症候群の疑いがあることが分かった」というお客様の声があったので、実際にどうだろうかと確かめてみました。
結論から申し上げますと、こちらについては残念ながら、私が使用した限りではわかっていません。
私はお酒を飲んだ時に軽度(AHIでいうと10くらい)の無呼吸があるようなのですが、いままで、これかな、という音は記録されていません。
というのも、録音を開始するのは、上記のように一定の音量の音が出た時だからです。
睡眠時無呼吸症候群の場合、呼吸が止まって無音の状況がしばらく続いた後、「ガッ」といういびきの音とともに呼吸が再開することが多いようです。しかし、アプリに録音されるのは「ガッ」という音を検知してからなので、その音がいびきの音なのか無呼吸の後の呼吸が再開するときの音なのかは少なくとも私には見分けられませんでした。音を検知してから録音が開始されるため、最初の一瞬の音の立ち上がりが録音されていないことも一因かもしれません。(実際、音が鳴っている途中かな?というモノが録音されることがあります)

ということで、少なくとも私が使用している範囲では「睡眠時無呼吸症候群」らしいかどうかをこのアプリで検知することはできていません。私の場合、簡易検査機器で無呼吸の測定をした時も、3回中1回しか軽度の無呼吸が検出されなかったので、そもそも無呼吸になる頻度が少ないためかもしれません。ポケモンスリープで「睡眠時無呼吸症候群の疑いがあることが分かった」というお客様は、録音を聞いて、「これは普通(のいびき)じゃない」と思ったそうなので、もしかするとそういう形での(無呼吸の)発見のしかたはできるのかもしれません。この件に関してはもう少し検証をしてみたいと思います。

追記2:ポケモンGo Plus+(ポケモンGo プラスプラス)ではいびきを録音できないので注意!

ポケモンスリープはスマホアプリで、基本睡眠の記録もスマートフォン(スマホ)を使って行います。睡眠中、スマホはずっと睡眠計測をしているため、消費電力が大きく、原則として充電しながら使うように推奨されています。

実際、私のスマホだと満充電で睡眠計測を開始しても、充電しても朝まで持つかどうか。

そんなこともあり、スマホの代わりに睡眠計測してくれるデバイスがリリースされました。それがポケモンGo Plus+(ポケモンGo プラスプラス)



手のひらサイズの機器で、とても軽く操作も簡単。ペアリングした後はメインボタン長押しで睡眠計測開始、メインボタン長押しで睡眠計測終了、と超簡単です。

睡眠計測終了後にポケモンスリープのアプリを立ち上げると、勝手にポケモンGo Plus+と接続して、睡眠データを吸い上げてくれる点も良いです。

が、買った後に気づいたのが、ポケモンGo Plus+には録音機能がないということ!つまり、いびきの音を録ってくれないのです。ああ、こんな便利なのに!

ということで、残念ながらポケモンGo Plus+は睡眠の記録はしてくれるものの、いびきなど、睡眠中の音は録ってくれないのでした。

ポケモンスリープの睡眠記録を録るためにポケモンGo Plus+の購入をお考えの方は、この点ご注意ください!

自分のいびきがひどいと感じたら?

ポケモンスリープでいびきや無呼吸の気配を感じたら、少し専門的ないびきアプリを使ってもう少し詳しく調べることをおすすめします(「いびきラボ」のご紹介はこちら)。

それでやっぱりひどいいびきだ、とか呼吸が止まっていそうだ、ということがわかったら、 一度病院にご相談されることをお勧めいたします。

いびきの原因や治し方についてはこちらの記事に書いていますので、気になる方はぜひお読みください。

いびきを治すには、まずは自分のいびきを知ることから始まります。どうしても一歩を踏み出せない方は、ポケモンスリープのようなゲームから入ってみるのもアリ!ということでポケモンスリープのご紹介をさせていただきました。

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