コラム

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スタッフコラム


ナステントは痛い?

いびき対策はしたいけど…

いびき対策としてナステントを検討していただいている人の中で一番気になることは「鼻からチューブを入れるのは痛そうだから使いたくない」というご意見です。皆さんの前で挿入のプレゼンテーションをする時、ほとんどの人が簡単にスタッフがナステントを挿入される姿を見て驚かれます。そこで実際に体験会でナステントを試していただいた方にアンケートをした結果をお伝えいたします。(ナステント体験会に参加され、回答を頂いた方 n=190)

ナステント の写真

実に、60%の人は痛みを感じていない、という結果がでました。逆に痛みを感じた人は全体の20%。実際に私も体験会に参加してフィッティングをさせていただいていますが、痛みを感じられる方の多くは、ナステントを目の方向に入れようとして鼻腔をつついてしまっている、もしくは鼻炎などでお鼻が腫れている、残念ながらナステントの径よりもお鼻の穴が小さいなどでした。逆にスルスルとナステントを入れることができる人は鼻腔の構造を理解されている方(特に看護師さんはあっというまに入れられる方が多いです)です。

ナステント の写真

鼻腔の構造をイメージしよう

実は鼻腔は大袈裟に言うと耳の方向へ向かっているので、顔の奥へナステントを進めていくイメージをもつと入れやすいのです。私がフィッティングの際行うデモンストレーションでは、顔を上に向け、垂直に耳の方へ落とし込むような形でお見せしています。
入れる際には急いで奥へ入れようとすると、途中で鼻腔内で引っかかってしまい、ナステントが曲がってしまうケースもあります。ナステントを入れるコツは、縦ではなく横方向へ、グイグイいれるのではなくゆっくりと少しずつ、鼻腔に沿わせるイメージを持つとスムーズに入っていきます。

鼻になにか入っていると感じるのは当然のこと

では一方で、違和感はどうでしょうか?結論から言うと違和感を感じる人とそれほど感じなかった人はほぼ同率です。でもはじめて身体の中にチューブが入っているのですから違和感を感じるのは当然です。私もはじめて使った際は、異物感というかなにか入っている感覚はありました。個人的には違和感を感じない方が多いな、という感想を持ちました。

ナステント の写真

違和感がなくなるのはどれくらいの期間が必要?

これは違う調査になりますが、ナステントご利用者アンケートの結果です(定期コース67名)に聞いたデータになります。 驚くべきことに、即日で慣れた方が20%、3日~1週間で慣れた方は59%となります。数字上で見ると、最初の10日間で95%の人は違和感がなくなってくるようです。私自身の経験では、はじめの3日間は怖くて自分で入れることもできませんでしたが、4日目で入り、6日目で起きるまでナステントをつけられるようになりました。
この理由を自分なりに考えたのですが、処方指示書を発行してもらう際に、お医者様にナステントを入れていただいたのが原因の一つだと思います。フィッティングのときに、自分でナステントを挿入してみることによって心理的なハードルはかなり下がると思います。「自分で入れてみて良いですか?」と聞いてみて、やってみるとその後、かなり違うと思います。

ナステント の写真

おれは「恐怖」を克服する事が「生きる」事だと思う

調査結果をまとめると「ナステントを挿入するときには痛みを感じる人は少ない。ただし、違和感は感じる。その違和感は1週間で慣れる人が多い」ということになります。 一見、気道を確保するために鼻からチューブをいれる、という原始的でキワモノのような印象もあるナステントですが、逆に言うととてもシンプルな構造です。「はじめは怖いけど、つけてみたら便利!」という意味ではコンタクトレンズに非常に似ていると思います。「痛そう」「自分には無理」という先入観を捨てて、まずはいびき対策にちょっとやってみようかなという好奇心を大切にして、その先にある未来に目を向けていただければなぁと思います。
追記:最近は鼻うがいをされる方もいると思いますが、鼻に水が入るのと、鼻にチューブが入るのでは圧倒的にチューブの方が違和感が少ないと感じる方が多いようです。

「人間には、生まれたときから、もっと知りたい、もっと学びたいといった「知的好奇心(ちてきこうきしん)」があり、それに注目してものを考え、学習するようにできています。 「知的好奇心」は、進化の中で私たち人間が獲得(かくとく)した「宝」です。それを大切に育て、使っていきたいものです。」(日本学術協会より)。ナステントの使い方動画を見ていただき、ぜひナステントを挿入するイメージを掴んでいただければと思います。

最後に、実際に体験会に参加された方の挿入に対する挿入の感想のデータをご紹介いたします。鼻腔の構造をしっかり理解でき、鼻に何かを挿入する機会はあまりないですし、チューブを入れるということはもちろん怖いと思いますが、なんとナステントを挿入することを難しいと感じる方は10%です。入れてしまえば、意外に「こんなものか」で終わるのかもしれません。

ナステント の写真

最後に私の大好きな「ジョジョの奇妙な冒険」の名言をご紹介させていただき締めとさせていただきます。
・「おれは「恐怖」を克服する事が「生きる」事だと思う。 世界の頂点に立つ者は!ほんのちっぽけな恐怖をも持たぬものッ!(ディオ・ブランドー)
・ねーちゃん!あしたっていまさッ!こ…こわい…の…は、痛みじゃあ…ないぜ…。ヘ…ヘヘヘヘ…(ポコ)
・「勇気」とは「怖さ」を知ることッ!「恐怖」を我が物とすることじゃあッ!呼吸をみだすのは「恐怖」!だが「恐怖」を支配した時!呼吸は規則正しくみだれないッ!
(ウィル・A・ツェペリ)

ぜひ最初の印象だけで恐れずに、いびき対策の手段の一つとしてご検討ください。

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