コラム

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スタッフコラム


約80秒間、呼吸が停止していました

睡眠簡易検査を受けてみました

最近多くの方が使うようになったいびきを可視化してくれるアプリ。ナステントをしないと私のいびきスコアは100を下回る日はありません。眠りが浅くて自分のいびきが聞こえます。ちょっとこれはひどい状態なのではないか…と考え、思い切って睡眠簡易検査を受けてみました。サリーちゃんのパパなみに髪の毛が跳ねまくってますが、これは天パなのでしかたなし。眠くて目がとろんとしております。ちなみに簡易検査は検査を受け付けている病院で申し込み、自宅で行なえます。私の場合はカニューラと呼ばれる管を鼻に、血中酸素飽和度(SpO2)を図るためのパルスオキシメーターをつけて寝ました。(約3割負担の保険適用で3,000円前後とのことです、病院によって異なりますのでご興味のある方はぜひ病院にてご確認ください)もちろん計測するときはナステントをしていません。

ナステント の写真

最も長いときで約80秒間呼吸が停止していました

装置を送り返し、検査結果を待つだけ。結果は、1週間くらいで可能です。はたしてその結果は…

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★睡眠1時間あたり平均約10回呼吸が停止(または低下)していました。
最も長いときで、約80秒間呼吸が停止していました。

いびきがひどいのはわかってはいましたが、呼吸停止(もしくは低呼吸)のときはいびきアプリだと無音で静かだと反応しちゃうんですよね…。こんな時に役立つのが睡眠時無呼吸症候群(SAS)の簡易検査。さすがに保険適用の検査だけあります。いびきだけではなく、無呼吸の状況がどれくらいあるかを測ってくれます。

私は簡易検査で10秒間以上呼吸が停止(もしくは低呼吸)の状態が一時間に何回あるかで示されました(約10回)。この数字が大きいと、PSG(ポリソムノグラフィー)という検査が次にあります。PSG検査は一晩病院に入院し、夜間就寝時に、脳波、鼻・口の気流センサー、胸郭・腹壁の動きをみるセンサー、心電図、パルスオキシメーターを装着し、睡眠中に測定を行います。
こちらは約3割負担の保険適用で20,000円位の負担になるようです(ただし、個室料など病院によって異なりますのでご注意ください)。このPSG検査で、10秒以上の呼吸停止・低呼吸の回数が1時間で20を越えるとCPAP治療の保険適用となり、レンタルできるようになります(約3割負担の保険適用で、月々5,000円位、毎月の受診が必要です)。私は睡眠簡易検査の結果、CPAP治療の保険適応外となりました

。 1時間の間に呼吸が止まる回数が保険が適用されるCPAP治療の基準より少なかったからです。それでも80秒間、呼吸が止まっているって、、、その間首を絞められているのと同じ状態ですから、私にとっては相当ショックでした。

血中酸素飽和度は90%を下回ると要注意

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パルスオキシメーターの方はどうでしょうか。血中酸素飽和度(SPO2)が90%を下回っている回数が多いですね。。。最低で80%を切っているときもあります(;´∀`)驚きすぎて顔文字です。

この数字、どれくらいまずいのでしょうか?

起きている時に、チアノーゼ(血液中の酸素の不足が原因で、皮膚が青っぽく変色すること)が出るときの目安は血中酸素飽和度90%を切ったくらい。また、90%を切ると「呼吸不全」とされます。
ここ2、3年はコロナで一般のニュースでもこの数値を聞くことも多くなりましたがその時の基準は下記のとおりです。

99~96%:軽症、96~93%:中等症Ⅰ、93%以下:中等症Ⅱ。90%を下回る場合呼吸不全として速やかに対応すべき状態で重症。

この通り、血中酸素飽和度が90%を下回っているというのはかなりまずい状態のようです。それなのに、80%って、どういうこと!?

正直、「要注意」と言われましても寝ている間のことだし何をすればよいのか…「呼吸の停止や低下が発生する人の多くがいびきをかくと言われています」はい、存じ上げております。上司に結果を見せると「80秒間、息してないんでしょ?僕は起きてるとき、自分でそんなに息止められないよ」と言われてしまいました(全俺が泣いた)
確かにこれまで誰かに首を締められていたり、水に潜っている、溺れているような夢を見ることはたくさんありました。私は子供の時からいびきをかいていたのですが、約40年14,600日間、7時間前後寝ているとすると、約10万時間、こんな目にあっていたのですね。。。

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私と同じ思いをしている方は意外に多いのでは…

上記の数値を見ると、たかがいびき、とはもはやいえないですね。いびきはよく寝ていることでは全くありません。どちらかというと酸素が足りなくて苦しいと悲鳴を上げている音です。そして恥ずかしいことはないと私は思います。自分ではなかなかどうしようもできないことだと思います。その辛さ、私にはわかります。

風邪は万病のもと、といいますが、いびきも万病につながる可能性があったり、なにかの病気のサインでもありそうです。個人的には循環器系が怖いですね…こんなに息が止まったり、急激に息を吸ったりしていると肺に酸素が安定せずに入り、心臓に負荷をかけたり、急激な酸素供給で不整脈や脳溢血などにもつながりそう。血液はとりあえずサラサラにしとかなければ…と強く感じました。幸い私は男性では珍しい低血圧(上は90前後、下は50台半ば)なのですが、食事と運動で脂に気をつけなければと思った次第でした。もちろん、ダイエット企画でやせようと努力中です(結果はまだ出てませんが…)

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CPAP保険適用外だと今の状態を我慢するだけ??

というわけで、CPAP適用外と診断されてしまった私に方法はないのでしょうか?今回睡眠簡易検査をしてくれた医師に相談したところ、自費でのCPAP治療、マウスピース、そして鼻チューブを紹介されました。それぞれ一長一短があるようですが、これまでも鼻チューブをしていたので、一旦それを続けようかと思います。
あとは経過観察として定期的に病院に通うことにしました。ちょっと想像しただけですが、実は私と同じ症状の方は多いのではないでしょうか?

ナステント株式会社が行った調査では、約73%の人が誰にも相談していない、という結果が出ています。寝ている間のことなので、自分自身ではどんな状態なのか表現できないですし、うるさいだけで特に気にしてなかったり、寝ている間のことなんて覚えてないし、後回しにしてしまう気持ちもよくわかります。ましてや医師に相談することは想像もしていない人が多いような気がします。でもすこしでも気になるようでしたらぜひ睡眠簡易検査を受けられることをお勧めします。結果何もなかったら、それはそれで安心できますよね。

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しかしながら、上気道狭窄、閉塞によるいびき、ひどい状態となると睡眠時無呼吸症候群など、長い付き合いとなるケースが多いようです。私のようなひどいいびきを治したいと思ったり、睡眠時無呼吸症候群の可能性があるかもと思ったら、自分で判断せず、耳鼻科や呼吸器内科、いびき外来、睡眠時無呼吸外来などを行っている病院もあります。医師にご相談の上、検査、治療方針を立ててくださいね。今回、実際に計測してみた私は、心からそう思います。

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