コラム
脱・根性論的コンディショニング
〜アスリートのコンディショニング実態を解明せよ〜
コンディションを維持するための時間管理術(前編)
朝起きて身体のコンディションが良くないとき、読者の皆さんはどうしているだろうか。ビジネスパーソンなら、「会社や仲間に迷惑をかけられないし、これくらいで休んでいられない」と自らに発破をかけて仕事に向かった経験は、1度や2度じゃないだろう。だが、コンディションの良し悪しは、日々の生活習慣に影響を受けているはず。そう考えた我々ナステント編集部は、パフォーマンスを高めるためにコンディション管理を行うトップアスリートたちの実態を取材してみることにした。
コンディションを維持するための時間管理術(前編)
トップアスリートたちは、試合で最高のパフォーマンスを発揮するために、日々を過ごしている。身体ケアはもちろんのこと、食事の取り方や、入浴法、そして睡眠に至るまで、その緻密なコンディショニング設計とプロフェッショナルな姿勢には、畏敬の念を覚えるほどだ。
そんなトップアスリートたちのコンディショニング実態を解明するこの企画。2人目は、J3・いわてグルージャ盛岡に所属する深井脩平選手に、独自のコンディショニング手法を聞いた。
深井選手がプレーするJ3は、試合数も多いうえに長距離移動も多く、肉体的には非常に過酷ですよね?
はい。リーグ戦だけでも年間で40試合近くあり、さらにカップ戦もあります。長距離移動もありますし、冬は厳しい寒さにも対応しなければなりません。その意味ではとても厳しい環境ですが、その分やりがいも大きいと感じています。
深井選手は埼玉県のご出身ですが、寒さには慣れましたか?
大学が北陸の大学でしたし、前に所属していたブラウブリッツ秋田でも3年間プレーしていたので、雪国の生活にはだいぶ慣れましたね。
そのような環境の中で、パフォーマンスをピークに持っていくために、どのようなコンディショニングを行なっているのでしょうか?
僕はセンターバックというポジションを務めているのですが、このポジションで最も重要な役割は、チームのゴールを守ることです。それだけ責任を求められますし、選手や監督らからの信頼がなければ、起用してもらえないポジションです。選手がコロコロ入れ変わるようなポジションではない分、良いコンディションで試合に挑むことはもちろんですが、好不調の波をなくすことがとても重要だと考えています。
一方で、僕は決して突出した才能のあるプレーヤーではないので、練習でも試合でも、常に100%の状態で挑みたいと考えています。強度の高い練習を行いながらも、常にコンディションを整えておくことは、今の僕にとってとても重要なことです。
続く
取材・文・写真:瀬川泰祐(編集者・スポーツライター)
瀬川泰祐プロフィール
株式会社カタル代表取締役。社会派のスポーツライターとして、東洋経済オンライン、ITメディア、OCEANS、スポルディーバなどで執筆中。アスリートライブ編集長、ファルカオフットボールクラブアドバイザー。最近の取材テーマは「Beyond Sports」。社会の接点からスポーツの価値を探る。興行ビジネス歴20年。http://segawa.kataru.jp
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