コラム



スタッフコラム


脱・根性論的コンディショニング
〜アスリートのコンディショニング実態を解明せよ〜

ルーティンをうまく使って睡眠をコントロールする(前編)

西山峻太選手プロフィール(にしやま しゅんた)写真

新型コロナウィルスの流行で、先行きの見えない生活を迫られる中、多くの人が「眠ることができない」「起きられない」といった睡眠への課題を口にした。過去にこれほどまで、国民の睡眠リズムの乱れが起きた時代はなかったのではないだろうか。

今回は、そんなコロナ禍においても、睡眠をコントロールすべく日常から取り組んでいるJリーガー・西山峻太選手(J3・Y.S.C.C.横浜所属)を紹介したい。きっとあなたの参考になる取り組みがあるはずだ。

西山峻太選手の写真

西山峻太選手プロフィール (にしやま しゅんた)
J3・Y.S.C.C横浜所属。166cmと小柄ながら、戦う姿勢を前面に押し出したプレースタイルが持ち味。左サイドをところ狭しと駆け回る。大学を卒業して以来、Y.S.C.C横浜一筋で、チームからの信頼も厚い。

西山峻太選手プロフィール(にしやま しゅんた)の写真

西山峻太選手プロフィール(にしやま しゅんた)
J3・Y.S.C.C横浜所属。166cmと小柄ながら、戦う姿勢を前面に押し出したプレースタイルが持ち味。左サイドをところ狭しと駆け回る。大学を卒業して以来、Y.S.C.C横浜一筋で、チームからの信頼も厚い。



6月にリーグが開幕しましたが、西山選手がプレーするJ3の状況を教えてください。

今シーズンは新型コロナウィルスの影響もあって、これまでにない過密日程の中で、シーズンを過ごしています。 また個人的にも、今シーズンから、より攻撃的なポジションをやることになったのですが、過密日程で連戦になるため、当初よりも守備に力を入れることになりました。僕は元々サイドバックの選手なので、ゲームの中で守備に入る役割が増えたことは、自分の良さを出しやすい状況になったと前向きに捉えるようにしています。

これまでにない状況のなかで、西山選手がコンディションを上げていくために行っている工夫はありますか?

西山峻太選手(にしやま しゅんた)の写真

まずは練習を毎日100%で挑むということを目標に置いているので、必ず練習の2時間前には練習会場に入っています。シャワーを浴びるところから始めて、練習の前後にはセルフケアを行なっています。あとは入浴後にストレッチを行うなど、ほとんどのサッカー選手と同じことをしています。ただ僕の場合は、とにかく毎日それを徹底的に継続するという意識を持ってやっていますね。

練習で常に100%を出すということですが、セルフケアはやはり、リカバリーが再優先ということでしょうか?

そうですね。これまでの経験上、コンディションが良い時は、練習をしっかりやり切れるので、サッカーも上手くなれると考えています。僕の場合は「試合に出たい」というより「サッカーが上手くなりたい」という気持ちの方が強く、それだけは絶対に崩したくありません。常に練習を100%でやり切るために必要なことを継続することが出来れば、試合にも繋がると考えて、毎日の練習やその前後のセルフケアに取り組んでいます。

西山選手自身、身長が166cmとプロサッカー選手としては決して恵まれた体ではありませんが、大学卒業して以来、9年間もY.S.C.C.横浜でプレーし、コンスタントに出場機会を得ています。どのように身体的なハンデを補っているのでしょうか?

西山峻太選手(にしやま しゅんた)の写真

僕は体も大きくありませんし、決して技術も高いわけではありません。足も決して速くはありませんし、守備もすごく強いというわけではありません。実際に大学時代には、周囲からはプロになることに反対の意見が数多くありました。しかしそのような周囲の意見に対して、常に見返したいという反骨心を持ってプレーしてきました。サッカーはチームスポーツですので、組織の中で、チームのために役に立つことが大前提です。チームにとって不可欠な選手になりたいと思い、気持ちを前面に押し出してきたことが、長く現役生活を続けられている理由なのではないかと思っています。

では、具体的なコンディショニング方法についてお伺いします。練習前に行っているルーティンはどのようなものでしょうか?

まず、2時間前には練習場に入り、最初にシャワーを浴びます。その後は1時間ほど気持ちを高めるために海外サッカーを見ながら、自宅から持ってきたマットやポールを使ってセルフケアに努めています。

僕は、技術が足りない部分を、走ったりハードに戦ったりしてカバーするタイプなので、体をしっかりケアし、常に万全の状態を作るために、このような調整法を行なっています。しかし練習に集中する分、練習が終わった後は、チームメイトと結構ワイワイしますね。気持ちの面でも、自分で意識しながら作ることを心がけています。

自分の持っていない能力をカバーするために、ハードに戦っているとのことですので、その分、怪我のリスクも高くなると思いますが、だからこそコンディショニングが重要になりますね。

西山峻太選手(にしやま しゅんた)の写真

5年くらい前に、疲労骨折をしたことがあったのですが、それ以降は大きな怪我もなく、公式戦で100試合連続でベンチ入りをすることが出来ています。

100試合連続ベンチ入りは、地味かもしれませんが、実はすごい記録ですよね。

怪我や出場停止がなく、このような形で戦い続けられているということは自信にもなっています。怪我をしてからは食事の面でチームの栄養士さんと二人三脚で動いたり、マグネシウムや水素を取り入れるために入浴や飲水にも工夫をこらすなど、自分にできることはなんでも取り組んできました。こうした積み重ねをしてきたからこそ、今の自分があると思っています。

そのほかにも、面白いところでは、「甘み」と「苦み」をそれぞれ口に含んでみて、押された時にどれだけ耐えられるかという診断をやってみました。僕の場合、苦味を口にすると力が入らないという結果が出ましたので、練習や試合の前は、極力苦味を摂らないようにしています。また、色でも似たような検査をしたところ、黒や白を見ているときは、力が入ることがわかったので、今年からスパイクも黒と白に変えてみたりしています。

後編に続く

取材・文・写真:瀬川泰祐(編集者・スポーツライター)
試合中写真 : 本人提供

瀬川泰祐プロフィール

株式会社カタル代表取締役。社会派のスポーツライターとして、東洋経済オンライン、ITメディア、OCEANS、スポルディーバなどで執筆中。アスリートライブ編集長、ファルカオフットボールクラブアドバイザー。最近の取材テーマは「Beyond Sports」。社会の接点からスポーツの価値を探る。興行ビジネス歴20年。http://segawa.kataru.jp

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