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女性のいびきに関する傾向と対策_メインイメージ

彼氏のいびきがうるさい!その時どうする?

彼氏のいびきで関係が冷めた?

前回は、「彼女のいびきがうるさい」というテーマで書きました。

彼女のいびきについては、「びっくりした」という意見がとても多いことを紹介しました。また、女性でもいびきをかく人は多く近年増加傾向にあること、いびきの原因は男性と似ているところもあれば違う部分もあることなどを紹介しました。

それでは、「彼氏のいびき」はどうでしょうか?多いのは、「(恋愛感情が)冷めた」という意見。でも、逆に「(恋愛感情が)冷めないので苦しい」という意見も多いようです。少なくとも、いびきはパートナーの関係に重大な影響を及ぼすようです。ちなみに、ヨーロッパの国々では、離婚の原因の1位に「いびき」がくることも多いようです。

男性はいびきをかきやすい?

何度か紹介している当社の自主調査では、いびき経験者は男性全体の46%(女性は35%)でした。
女性でも3人に1人がいびき経験者ですが、それでもやはり男性の方がいびきをかく人の割合が大きいです。

なぜ、男性の方が女性よりもいびきをかきやすいのでしょうか?それには、下記の要因が挙げられるようです。

1.男性の方が脂肪が上半身につきやすい

いびきは、何らかの原因で狭くなった上気道(空気の通り道)を空気が通過する際に上気道の周りの粘膜が震える音(振動音)なのですが、その上気道が狭くなる原因の一つに肥満があげられます。男性は上半身に、女性は下半身に脂肪がつきやすい傾向があるため、男性は肥満による上気道の閉塞を引き起こしやすい傾向があります。

2.男性にはいびきをかきにくくしている女性ホルモンが少ない

女性ホルモンの一つ「プロゲステロン」は、上気道開大筋群のなかで重要な役割を持つ「オトガイ舌筋」という組織を緊張させる作用があります。そのため女性の方が上気道が男性に比べて広がりやすく、空気が通りやすいのです。
もともと男性はプロゲステロンが少なく、この作用の恩恵にあずかれません。

男性がいびきをかきやすい要因は?

いびきの一般的な原因はこちらで紹介していますが、特に男性に多いのは下記の場合です。

1. 太っている(肥満)

先ほど見たように、男性の方が上半身に脂肪がつきやすい傾向があります。この型の肥満は「内臓脂肪型肥満(リンゴ型肥満)」と呼ばれ、女性に多い「皮下脂肪型肥満(洋ナシ型肥満)」と区別されています。

内臓脂肪型肥満の場合、内臓だけでなく気道の内側や軟口蓋にも脂肪がついて気道が狭くなったり、首周りに脂肪がつくことで舌が喉の奥の方に押しだされて気道が狭くなります。

肥満の度合いを現すBMI(体重(kg)÷身長(m)÷身長(m))が30以上(身長160㎝で76.8kg以上)の人は統計的にいびきをかきやすいことがわかっています。

気道が閉塞する箇所を説明する図

気道が閉塞する場所は、舌根部、軟口蓋、上気道の3か所

2. 飲酒や喫煙

飲酒により筋肉がゆるんだ状態で仰向けに寝ると、上あごの奥にある柔らかい部分(軟口蓋)や舌が落ち込み、上気道をせばめ、いびきの原因となることがあります。また、たばこの煙によって鼻の中に炎症やむくみが発生し、気道がせまくなりいびきをかきやすくなります。

3. 疲労やストレス

一般の人でも睡眠時は喉周辺の筋肉が緩み、重力で舌が気道に落ちやすくなりますが、疲労やストレスがたまると、より筋肉が緩みやすくなるため、気道を狭めていびきを起こすことがあります。

4. 鼻づまりや鼻の病気

鼻づまりや花粉症・アレルギー性鼻炎、鼻中隔湾曲症やアデノイドでもいびきをかきやすくなります。

大きないびきは放っておくと危ない!

いびきというと音だけに注目されがち。また、生理現象だからしょうがない、我慢するしかないと思いがちです。

でも、いびきがひどくなると(閉塞性)睡眠時無呼吸症候群を発症すると言われており、油断は禁物です。放っておくと、二人の関係だけでなく、彼氏の健康にも悪影響が出てしまうのです。

いびきをかいていると、一回の呼吸で十分な空気が肺に入らなくなるため酸素不足を引き起こします。身体に酸素が不十分な形でとりこまれるため、脳や身体へダメージを及ぼす可能性があり、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の原因や悪化の原因にもなります(重度の睡眠時無呼吸症候群の患者の場合、12年後の循環器病の発症リスクが健常者の6倍あるというデータもあります。(Marin JM, et al Lancet 365 ,1046-1053,2005))。

また睡眠中でも脳や身体が常に酸素を求めている状態になってしまうので、口で呼吸をしたり、睡眠が浅くなって夜中に何度も目を覚ますなど、慢性的な睡眠不足を招きます。

いびきを減らす方法は?

少しでも彼氏(ベッドパートナー)のいびきを減らせる方法をお伝えします。

1.体型にあった枕に変える

枕が高すぎると、下あごが沈み、軟口蓋や舌の付け根などが喉の奥へ落ちこみやすくなり、気道を狭めてしまいます。一緒に専門店に枕を買いに行くなどして、(彼氏に)横になった状態で計測してもらい、体型にあった枕をみつけましょう。

2. 体を横向きにする

仰向けに寝ると、上気道に舌の付け根などが落ち込んで気道が狭くなります。彼氏(ベッドパートナー)が仰向けに寝ていていびきをかいていたら、そっと顔だけでも横向きにしてあげるといびきが軽減することがあります。

3. 部屋の温度と湿度を保つ

鼻の粘膜は寒いと腫れてきて、暖かいと血流がよくなり腫れが軽くなるので、冬は部屋を暖めておくと良いようです。また、部屋が乾燥していると鼻づまりが起きやすくなり、その結果口で呼吸するようになってしまい、のどの炎症からいびきを引き起こしやすくなります。特に冬は加湿器などを使用して湿度を50-70%に保つように心がけるとよいようです。

4. 鼻うがいをする(勧める)

鼻づまりや花粉症・アレルギー性鼻炎などで鼻の通りが良くないときは、鼻うがいをすることで改善することがあります。(詳しくはこちらをご覧ください

5. 寝る前の飲酒を控える

飲酒をすると筋肉が緩み、舌の付け根などが喉の奥へ落ちて上気道を狭める原因になります。寝る直前(寝酒)はできるだけやめるようにしましょう(または、控えるようにお願いしましょう)。

6. ダイエットをする

肥満はいびきだけでなく様々な生活習慣病を引き起こすため、もし彼氏が肥満(BMIが30以上)の場合は一緒にダイエットやウォーキングなどの健康づくりに取り組むことも効果的です。先ほど見たように、ダイエットによるいびき軽減の効果は、(内臓脂肪型肥満が多い)男性の方が大きいかもしれません。

自衛する方法は?

1.耳栓をする

彼氏(ベッドパートナー)がいびきをかき始めたら耳栓をするのも一つの方法です。

ナステントという選択肢

もし、彼氏(ベッドパートナー)といびきについて話すことができ、二人で一緒に解決しよう、ということを話し合えたのであれば、一つの選択肢として、ナステントのご紹介をします。

ナステントは、いびきを防ぐために、医学的な知見に基づいて作られた一般医療機器です。 鼻に柔らかいシリコンゴムでできたチューブを挿入するものです。このチューブを挿入した状態で寝ることで、狭くなろうとする気道をしっかり確保し、いびきの軽減やいびきの防止を行います。シリコンゴムはとても柔らかく、鼻の形に合うように湾曲しています。

気になるいびきの治し方:ナステントがいびきを止める仕組みの画像

ナステントの特徴は、軽くて持ち運びが簡単で電源不要、そして目立たないことです。使い捨てのため、お酒を飲んでいびきをかきそうなときだけ使う、などピンポイントでの使用も可能です。


ナステントの説明、効果や使い方についてはこちらをご覧ください。
ナステントを今すぐに試してみたい方はこちらからどうぞ。

まとめ

ここまで、男性においては約半数の人がいびき経験者であることを見てきました。

男性の方が女性よりもいびきをかく人の割合が多い要因として、男性の方が脂肪が上半身につきやすいことやいびきをかきにくくしている女性ホルモンが少ないことを見てきました。

いびきをかく原因は肥満などのほか、飲酒や喫煙、疲労やストレス、鼻づまりや花粉症、鼻の病気など多岐にわたります。

軽度のいびきであれば枕を変えたり、横向き寝に変えたり、部屋の温度・湿度を調節したりすることも有効なので、少しでもいびきを減らせるように工夫をしてみることをお勧めします。

でも、呼吸が一時的に止まるなど、いびきが深刻な場合放っておいてはいけません。二人の生活や健康に関することとして共有し、病院に相談するなど、一緒に解決していきましょう!

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