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鼻うがいはいびきに有効?

最近、周りに鼻うがい(ハナノアなど)をしている人が増えてきたように感じます。私も花粉症の季節には鼻うがいをしています。
さて、花粉症の季節にはいびきをかくことが多くなる、という方が周りにもいます。が、私は今のところそれほど変わりません。もしかして鼻うがいをしているからかも?そこで、今回は、「鼻うがいはいびきに有効?」ということについて書きたいと思います。ちなみに、花粉症といびきの関係については、こちらの記事をご覧ください。

鼻うがいがいびきに効くらしい!?

・・・という話を周りからも聞きます。本当にそうなんでしょうか!?
いきなり結論ぽくて申し訳ないのですが、答えは、「いびきに効く場合もあれば、効かない場合もある」です。いびきが何の原因で起こっているかによるのですよね。ちょっとわかりづらいと思うので、まずはいびきが起こるメカニズムについておさらいしていきましょう。

そもそも「いびき」って何なの?

いびきの発生のメカニズムについては、こちらに詳しく書いています。ここではざっとおさらいしておきましょう。 起きている時には、のどに十分な空気の通り道があるためにいびきは起きません。 しかし眠ってしまうと、のどを支えている筋肉がゆるみ、「軟口蓋(なんこうがい)」と呼ばれる鼻の奥にある柔らかい部分が重力で下に落ちこみ、気道周りが狭くなります。また肥満により上気道に脂肪がついて気道が狭くなることもあります。舌が落ち込むことで気道が狭くなることもあります。そのほかにも鼻づまりで気道が狭くなることもあります。このように、気道が狭くなる原因はたくさんあります。いずれにしても、そうして狭くなった気道を無理にを空気が通ろうとすると、狭くなった部分の粘膜が笛などように鳴ってしまいます。これがいびきの正体です。じつに日本人の成人の40%以上が悩んでいるという、とても一般的な症状です。



「いびき」をかいてしまう10の原因と、鼻うがいとの関係

それでは、なぜそのようにいびきをかいてしまう=気道が狭くなってしまうのでしょうか?
詳細は先ほど紹介した記事に書いてありますが、代表的な原因を下記に挙げています。
そのうち、鼻うがいとの関係がある原因に〇、直接的には関係がない原因に×をつけてみました。

1.疲労やストレス:×


2.鼻がつまるなどの鼻の病気:△

鼻がつまると、鼻の空気の通り道(鼻腔)の空気抵抗が大きくなり、いびきの原因となることがあります。(近年では、日中は鼻がつまっていないのに夜になると鼻が詰まる「隠れ鼻づまり」の問題もクローズアップされています)。鼻から音が鳴るので鼻いびきと呼ばれます。鼻づまりには鼻中隔湾曲症など器質的な要因のものもあり、その場合には鼻うがいをしてもなかなかいびきは改善されないと思います。一方、隠れ鼻づまりなど、鼻粘膜の腫れなどによるものであれば関係してきます。

3.アレルギー性鼻炎や花粉症:〇

アレルギー性鼻炎や花粉症で、鼻の粘膜が炎症を起こしている場合にも気道が狭くなり、いびきの原因となることがあります。

4.アデノイドや扁桃腺肥大:×


5.飲酒:×


6.喫煙:×


7.肥満:×


8.加齢:×


9.女性ホルモンの減少:×


10.顎が小さい:×


今紹介したうち、いびきの主な原因が2.か3.であれば、鼻うがいによる効果が期待できそうです。

鼻うがいで、鼻づまりを軽減する

鼻うがいをすると、粘度の高い鼻水や、アレルギーの原因物質、雑菌、ウィルス等、鼻づまりの原因となる物質を洗い流すことができます。粘度が高い鼻水が減れば空気の通り道は広がりますし、アレルギーの原因物資などを洗い流せれば、鼻粘膜の炎症も抑えられるので、鼻粘膜のせり出しによる上気道の狭窄(きょうさく:狭くなること)も軽減できます。

さらに、鼻が通れば口呼吸を減らして鼻呼吸を促進することもできます。口呼吸になると体の構造上、口を開けると舌の付け根が狭くなるため、その部分の空気の通り道が狭くなり、いびきが発生しやすくなります。鼻呼吸になることで、こうしたいびきを軽減することも期待できそうです。

そんなこんなで、鼻づまりが原因のいびきには、鼻うがいは効果的だと言えそうです。
ただ、鼻うがいの魅力はそれだけではありません。 鼻うがいによって鼻に入ってくる異物を洗い流してくれるので、いびきだけでなく鼻づまりからくるいろんな症状を軽減してくれる点が素晴らしいです。私も花粉の季節は手放せません!

スタッフKがハナノアaを使ってみた時の感想はこちらに詳しく書いています

【鼻づまりなど、上気道の閉塞は鼻チューブで対応】

鼻うがいは、特に鼻づまりが原因となるいびきを軽減する効果がありそうですが、ここでは同じ「鼻」に着目していびきを軽減する医療機器である鼻チューブを紹介します。
※鼻うがいとは異なるメカニズムでいびきを抑制するものなので、どちらか一方ということではなく補完的に使用可能です。

鼻チューブは、柔らかい医療用のチューブを鼻に挿入することで、物理的に空気の通り道を確保する医療機器です。このチューブによって、鼻づまりや、鼻の奥にある柔らかい部分(軟口蓋)の落ち込みによって狭くなった気道を、物理的に広げることができます。
鼻づまりは、鼻水が固まることによって空気の通り道を狭くしたり塞いでしまう現象です。それであれば、チューブを通すことで狭くなった空気の通り道を広げてあげようというのが鼻チューブの発想の原点です。
この鼻チューブを挿入することで、睡眠の質の改善、鼻呼吸の促進、いびきの改善などにつながります。

鼻いびきの原因と対策画像

鼻チューブの入れ方のコツ

はじめは鼻腔の途中までは通る鼻と同じように入って行きますが、行き止まりのようなところがあります。少しずつ角度を変えたりしながら通る場所を探っていると「グッ」と先に進めるポイントがわかります。ゆっくりと少しずつ押し込むような形で通します。通る方と違い、鼻腔内を探るような形になるので若干刺激があります。そのため鼻チューブを入れてもくしゃみ・鼻水・涙などが出ない状態になってから試されることをオススメします。


また鼻からの気道は目の下を通りながら、耳の方に向かって進むということをしっかりイメージしてください。鼻から挿入して上の方に進むイメージで挿入し続けると、気道の上(イメージ的には目の下あたり)をつついてしまうと反射でくしゃみ、鼻水などが出ます。自分の体の構造をしっかりと理解することで、痛みを避けることが可能になります。

もちろん、鼻中隔の湾曲は人によって異なりますので、鼻チューブが意外なほどスムーズに入る方もいらっしゃると思います。しかしながら「通りの悪い方から鼻チューブを挿入すること」は鼻チューブに慣れないうちはお止めください。問題なく鼻チューブを挿入すること、そして違和感に慣れることをまず優先してください。詰まっている方からチャレンジすることは、初見のゲームをハードモードでスタートするようなものです。まずはイージーモード、ノーマルモードで鼻チューブがどのようなものか知ることからスタートしてください。

※非常に強い痛みを感じるようでしたら鼻づまりの症状も含め耳鼻科にご相談ください。

鼻チューブを入れる要領は、鼻うがいとかなり似ています。鼻に何かを入れるのは初めは勇気がいるものですが、鼻うがいをしたことのある方であれば比較的楽にできるようです。逆に、鼻チューブをしたことのある方は、鼻うがいも割と簡単にできることを同僚が実証済みです。笑

ナステント の写真


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