コラム
vol.04 いびきの可視化の重要性
客観的に聞いてわかった自分のいびき
「壁が震えている」「2階まで聞こえた」「地鳴りのようだった」…寝ている間のことで自分ではわからないいびきの音。
客観的に聞いたことがある人はいるでしょうか?中には自分のいびきの音で目が覚めた、夢の中でいびきをかいていた、という人がいるかもしれません。しかし、いびきの一部始終を聞いたことがある人はいないのではないでしょうか?
現代はとても便利な世の中になりました。スナックいびきのママの言う通り、スマホアプリにはいびきを録音してくれるものがあります。
実際に使ってみました。確かに凄まじい音です。
これが数時間も続けば私の横で寝ることはできないですね。ご迷惑をおかけしております。。。
いびきにまつわる記憶
私は、小学校のときから親にいびきを指摘されていました。そのため自覚した時期は早く、修学旅行や友人の家に泊まるなどの集団行動は非常に苦手でした。
一番遅く寝て、一番早く起きるようにしていた苦い記憶があります。それでもやはりいびきに気づかれたようで、寝不足気味の友人に「お前のせいで寝れなかった」と怒られたり、「よく寝てたね」と言われる始末…。
「いびき=恥ずかしい」ではなく「いびき=迷惑をかける悪いこと」と思い、それでも自分ではどうしようもできないため、長くコンプレックスになっていました。一番気兼ねなく寝ることができたのは、一人暮らしをしていた期間でした。そのため、体験会などで「子供の頃からいびきを…」とおっしゃる方には「本当に大変でしたね」とその悩みの長さと深さに共感します。
男性は30代から、女性は40代からいびきをかき始める方が増えると言います。いびきをかき始めた年齢に差はあっても、治したいけど自分ではどうしたらよいかわからない、という悩みを持たれている人は多いのではないでしょうか。
寝起きが悪い、ということにも気づけなかった
録音してみてはじめてわかったのですが、うるさいことに加えて、私自身も浅い呼吸となり、苦しそうです。いびきをかくことによって、深く寝ることができなくなり睡眠の質自体も落ちると言われています。休日等に長時間寝ても、頭がボーっとしていたり、眠気が残っていることが多いことがこれまでもありました。
スッキリ寝た、寝起きバッチリということは数えるほどしかありませんでした。また、特にいびきがひどかったときには、朝起きた時に肩のあたりがだるかったり、日中に眠くなることが多いこともわかりました。このように、どれくらいの時間、どれくらいの音でいびきをかいているか可視化し、あわせて起きた時の気分をメモしておくことで、いびきは決して熟睡の証拠ではないと思いましたし、なんとか対処をしたいと感じました。
思っている以上に寝ているときは深い呼吸だった
鼻チューブを挿入してみました。
いびきがないことよりも、思っている以上に、自分が寝ているときに深呼吸していることに驚きました。起きている時間の呼吸のほうが浅いくらいです。無意識下だと人ってこんなに息を吸い込むものなのですね…。つまり、それだけ酸素を身体が必要としているということです。これだけ大きく吸い込んでいるのであれば、結果、上気道での振動も大きくなり、大きないびき音がでるのも当然かも。睡眠の大切さを改めて感じました。人生のうち約1/3は寝る時間にあてられます。このときの呼吸の大切さは「パフォーマンスアップのための睡眠講座」で栗田氏も指摘しているとおりです。
睡眠は唯一と言っていい人間の持っている休息活動です。全力で行動することはできるのかもしれませんが、全力で休む、ということは案外難しいことであると痛感しました。特に、自分ではコントロールすることが難しい睡眠時の呼吸。一般的な考え方ですが、自分がいびきをかいているなら、それに対する仕掛けを用意しておき(環境を整えておく)、対処することはとても大切なことなのです。
気になるいびきの治し方についての記事はこちらにまとめています。
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