コラム
第2回:脱・根性論的コンディショニング〜アスリートのコンディショニング実態を解明せよ〜
辿りついた最適なコンディショニング それがストレッチと睡眠の組み合わせ (後編)
トップアスリートたちは、試合で最高のパフォーマンスを発揮するために、日々を過ごしている。身体ケアはもちろんのこと、食事の取り方や、入浴法、そして睡眠に至るまで、その緻密なコンディショニング設計とプロフェッショナルな姿勢には、畏敬の念を覚えるほどだ。
そんなトップアスリートたちのコンディショニング実態を解明するこの企画。1回目となる今回は、日本最高峰のフットサルリーグ、Fリーグ・フウガドールすみだに所属する岡村康平選手。前編では、フットサル選手の置かれた環境、そして怪我防止の観点で取り入れたストレッチによるコンディショニングの話を聞いた。後編では、岡村選手がもう一つ大切にしている疲労回復のための睡眠について、話をうかがう。
では、もう一つの取り組みである睡眠についてはいかがでしょうか?
今、新型コロナウィルスの影響もあり、なかなかチームでトレーニングができない状況です。また仕事であるフットサルの指導も難しい状況ですが、逆に身体はとてもフレッシュな状態です。これまでいかに身体を緊張させ続け、疲労が蓄積されていたのかを再認識しています。
僕は、睡眠時にいびきをかくので、夜中に苦しくて起きてしまうことが多々あります。特に、銭湯で長い時間お風呂に入ると、その日の夜に必ず、呼吸が苦しくて目が覚めてしまうことに気がつきました。せっかくお風呂に入って身体の疲労を取り除いても、その日の夜の睡眠で疲れてしまっていたのです。そこで、お風呂と睡眠を組み合わせたコンディショニング法を諦め、睡眠を優先させることにしました。
今では、寝る前にゆっくりストレッチをして体温を上げるなどをしてから、ベットに入るようにして、ストレッチと睡眠を組み合わせてコンディションを整えるようにしています。
アスリートにとって、いびきは大敵ですね。いびきで困ったことはありませんか?
いびきで迷惑をかけるのが嫌なので、遠征や合宿などで2人部屋になるときは、相方が寝る前には寝ないように気をつけています。迷惑をかけてしまうのが嫌で、気にして寝られないんです。また、バスや飛行機などで長時間の移動を強いられることもありますが、上を向いて寝てしまわないように、気をつけているので、睡眠の改善は、30歳を過ぎた僕にとって、大きな伸びしろなのかも知れませんね。
ベテラン選手の伸び代、非常に楽しみです。シーズンが始まってからの活躍に期待しています。
はい、その日に向けて、しっかり準備しておきます。是非アリーナに応援に来てください。
取材・文・写真:瀬川泰祐(編集者・スポーツライター)
瀬川泰祐プロフィール
株式会社カタル代表取締役。社会派のスポーツライターとして、東洋経済オンライン、ITメディア、OCEANS、スポルディーバなどで執筆中。アスリートライブ編集長、ファルカオフットボールクラブアドバイザー。最近の取材テーマは「Beyond Sports」。社会の接点からスポーツの価値を探る。興行ビジネス歴20年。http://segawa.kataru.jp
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