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スタッフコラム


つらい花粉症といびきの関係

花粉症の季節、なぜか良くいびきをかく?

春が近づくにつれ、憂鬱になる方も多いのではないでしょうか?
そう、花粉症です。目がかゆくなったり、鼻水が止まらなかったりと人それぞれだと思います。私も一通りの症状が出ます。

そんな花粉症ですが、いびきアプリを使ってから、この季節はお酒を飲んでもいないのにいびきをかくことが多いということがわかりました。

花粉症になるといびきをかきやすくなるのはなぜ?

じつは、花粉症の季節にいびきをかきやすくなるのは偶然ではありません。

それは、花粉症(アレルギー性鼻炎全般も同じ)になると、下記のような症状になるからです。

1. 鼻粘膜が腫れて鼻づまりの状態になるため

花粉症によってアレルギー反応が起こると鼻粘膜が腫れてせり出してきます。それによって鼻の空気の通り道が狭くなり、いわゆる鼻づまり(鼻閉)の状態になります。この狭くなっているところを空気が通ろうとすると、その部分が震えていびきになります。これが鼻いびきというものです。夜に副交感神経が優位になると、血管が緩んでますます鼻粘膜が腫れてせり出してくるので、いびきが出やすくなってしまいます。

2. 鼻水が空気の通り道を塞ぐため

花粉が体内に入ると、鼻は異物を排出しようとして鼻水を出します。こうして増えた鼻水が直接的に鼻の通り道を狭くしてしまい、いびきをかきやすくなります。夜に副交感神経が優位になると分泌物も多くなるので、症状は昼よりも悪化する傾向にあります。

3. 鼻づまりで口呼吸をするため

鼻づまりになるとヒトは体に十分な空気を取り込もうとするために、口からも空気を取り込もうとします。こうして、口呼吸をしやすくなります。体の構造上、口を開けると舌の付け根が狭くなるため、その部分の空気の通り道が狭くなりいびきをかきやすくなります。また、口呼吸になると鼻のフィルター(鼻毛)を通さずに空気が体内に入ってくるため、ウィルスも除去されず風邪をひきやすくなるなど、他のデメリットも出てきてしまいます。

【鼻づまりなど、上気道の閉塞は鼻チューブで対応】

こうした花粉症→鼻づまり→口呼吸→いびき、という悪い流れができやすい季節に役に立つのが鼻チューブ。

鼻チューブは、柔らかい医療用のチューブを鼻に挿入することで、物理的に空気の通り道を確保する医療機器です。このチューブによって、鼻づまりや、鼻の奥にある柔らかい部分(軟口蓋)の落ち込みによって狭くなった気道を、物理的に広げることができます。

この鼻チューブを挿入することで、睡眠の質の改善、鼻呼吸の促進、いびきの改善などにつながります。

鼻いびきの原因と対策画像

鼻チューブは鼻づまりによる昼間の気道閉塞の対策にも使える

鼻チューブは基本的には夜のいびきを防ぐもの、と思われるかもしれません。しかし、鼻チューブの使用タイミングは寝る時のみ、と限定されているわけではありません。

じつはマスクをしていると、口呼吸をしやすくなると言われています。
それは、マスクの繊維が邪魔をして、鼻に空気を取り込もうとするときの抵抗(気道抵抗といいます)が増えてしまい、鼻が十分な空気を吸えなくり、口を開いて口からも空気を吸い込もうとするからです。また、マスクをして鼻呼吸をしていると鼻に熱がこもりがちになり、体が何とか熱を逃がそうとして反射的に口を開けて息を吐いてしまうようです。

鼻チューブを使うことで、鼻での呼吸がしやすくなります。マスクをすれば鼻チューブをしているのは全く周りからは気づかれません。ひどく鼻粘膜が炎症を起こしている時は使いづらいと思いますが、うちのスタッフKも「朝出る前に鼻チューブをセットして、マスクをつけて出かけるようになってからけっこう楽になった」と言っています。

鼻通りの気になるシーズン到来を読む

このように、鼻チューブは上気道の閉塞を改善するものなので、軟口蓋の落ち込みなどによる閉塞はなくても鼻づまり(鼻腔の閉塞)にもご利用いただけます。つまり鼻チューブは昼間でも気道の確保に使えるということです(連続10時間使用可能)。
昼の使用時には軟口蓋の落ち込みを抑える必要はない(いびきをかいているわけでない)ので、短いサイズ(125㎜推奨)で大丈夫です。また、鼻づまりはいびきのように気道を塞ごうとする力が強くないので、ソフトタイプをお勧めしています。

鼻チューブの入れ方のコツ

はじめは鼻腔の途中までは通る鼻と同じように入って行きますが、行き止まりのようなところがあります。少しずつ角度を変えたりしながら通る場所を探っていると「グッ」と先に進めるポイントがわかります。ゆっくりと少しずつ押し込むような形で通します。私の場合は「コツン、コツン、グッ」というような感覚で入れることができました。通る方と違い、鼻腔内を探るような形になるので若干刺激があります。そのため鼻チューブを入れてもくしゃみ・鼻水・涙などが出ない状態になってから試されることをオススメします。


また鼻からの気道は目の下を通りながら、耳の方に向かって進むということをしっかりイメージしてください。鼻から挿入して上の方に進むイメージで挿入し続けると、気道の上(イメージ的には目の下あたり)をつついてしまうと反射でくしゃみ、鼻水などが出ます。自分の体の構造をしっかりと理解することで、痛みを避けることが可能になります。

もちろん、鼻中隔の湾曲は人によって異なりますので、鼻チューブが意外なほどスムーズに入る方もいらっしゃると思います。しかしながら「通りの悪い方から鼻チューブを挿入すること」は鼻チューブに慣れないうちはお止めください。問題なく鼻チューブを挿入すること、そして違和感に慣れることをまず優先してください。詰まっている方からチャレンジすることは、初見のゲームをハードモードでスタートするようなものです。まずはイージーモード、ノーマルモードで鼻チューブがどのようなものか知ることからスタートしてください。

※非常に強い痛みを感じるようでしたら鼻づまりの症状も含め耳鼻科にご相談ください。

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