コラム
彼女のいびきがうるさい!その時どうする?
彼女のいびきに悩んでいる人が多いという現実
~いびきをかくのは男性の方が多く、女性は少ない~そんなイメージを持たれているからか、彼女(ベッドパートナー)がいびきをかくことにびっくりした、という人は多いようです。また、彼女や妻のいびきに悩んでいる、という人は、彼氏や夫のいびきに悩んでいる人と同数かそれ以上いるようです。
それもそのはず、じつは女性でもいびきをかく人は多いようです。
何度か紹介している当社の自主調査でも、いびき経験者は女性全体の35%(男性は46%)、他社の調査でも40%前後出ていて、近年は上昇傾向のようです。
彼女(ベッドパートナー)がいびきをかいていても、何も不思議はないのです。
女性がいびきをかきやすい要因は?
いびきの一般的な原因はこちらで紹介していますが、特に若い女性に多いのは下記の場合です。
1. 太っている
詳しくはこちらで紹介していますが、太ると気道(空気の通り道)の内側や軟口蓋に脂肪がついて、気道を狭めてしまうため、いびきをかきやすくなります。
肥満の度合いを現すBMI(体重(kg)÷身長(m)÷身長(m))が30以上(身長160㎝で76.8kg以上)の人は統計的にいびきをかきやすいことがわかっています。
2. 顎(あご)が小さい
顎(あご)が小さい人(いわゆる「小顔」の方)は、舌が落ち込むことで気道が狭くなりやすいため、いびきをかきやすい体質を持っています。アジア人種の人たちは相対的にあごが小さい人の割合が高く、瘦せていてもいびきをかく人が多いと言われています。
3. ホルモンバランスの変化
月経周期や産前産後などによるホルモンバランスの変化でも、いびきをかきやすくなります。
4. 疲労やストレス
一般の人でも睡眠時は喉周辺の筋肉が緩み、重力で舌が気道に落ちやすくなりますが、疲労やストレスがたまると、より筋肉が緩みやすくなるため、気道を狭めていびきを起こすことがあります。
5. 飲酒や喫煙
飲酒により筋肉がゆるんだ状態で仰向けに寝ると、上あごの奥にある柔らかい部分(軟口蓋)や舌が落ち込み、上気道をせばめ、いびきの原因となることがあります。また、たばこの煙によって鼻の中に炎症やむくみが発生し、気道がせまくなりいびきをかきやすくなります。
6. 鼻づまりや鼻の病気
鼻づまりや花粉症・アレルギー性鼻炎、鼻中隔湾曲症やアデノイドでもいびきをかきやすくなります。
いびきを減らす方法は?
いびきは多くの人にとってデリケートな問題なので、面と向かって「いびきがうるさい!」とはなかなか言えないもの。
そんな時に、少しでも彼女(ベッドパートナー)のいびきを減らせる方法をお伝えします。
1.体型にあった枕に変える
枕が高すぎると、下あごが沈み、軟口蓋や舌の付け根などが喉の奥へ落ちこみやすくなり、気道を狭めてしまいます。一緒に専門店に枕を買いに行くなどして、(彼女に)横になった状態で計測してもらい、体型にあった枕をみつけましょう。
2. 体を横向きにする
仰向けに寝ると、上気道に舌の付け根などが落ち込んで気道が狭くなります。彼女(ベッドパートナー)が仰向けに寝ていていびきをかいていたら、そっと顔だけでも横向きにしてあげるといびきが軽減することがあります。
3. 部屋の温度と湿度を保つ
鼻の粘膜は寒いと腫れてきて、暖かいと血流がよくなり腫れが軽くなるので、冬は部屋を暖めておくと良いようです。また、部屋が乾燥していると鼻づまりが起きやすくなり、その結果口で呼吸するようになってしまい、のどの炎症からいびきを引き起こしやすくなります。特に冬は加湿器などを使用して湿度を50-70%に保つように心がけるとよいようです。
4. 鼻うがいをする(勧める)
鼻づまりや花粉症・アレルギー性鼻炎などで鼻の通りが良くないときは、鼻うがいをすることで改善することがあります。(詳しくはこちらをご覧ください)
5. 寝る前の飲酒を控える
飲酒をすると筋肉が緩み、舌の付け根などが喉の奥へ落ちて上気道を狭める原因になります。寝る直前(寝酒)はできるだけやめるようにしましょう(または、控えるようにお願いしましょう)。
6. ダイエットをする
肥満はいびきだけでなく様々な生活習慣病を引き起こすため、もし彼女が肥満(BMIが30以上)の場合は一緒にダイエットやウォーキングなどの健康づくりに取り組むことも効果的です。
自衛する方法は?
1.耳栓をする
彼女(ベッドパートナー)がいびきをかき始めたら耳栓をするのも一つの方法です。
いびきがひどい場合は放っておかない!
ここまで、彼女(ベッドパートナー)がいびきをかいたらどうするかについて書いてきました。が、いびきの程度がかなりひどい場合は(たとえば、しばらく呼吸が止まっていてそのあと大きないびきの音と共に呼吸が再開する、などの場合)、本人に伝えた上で話し合い、お医者さんにかかることをお勧めします。
睡眠時無呼吸症候群を発症しているかもしれず、放っておくと様々な生活習慣病を発症し、命の危険もあるからです。
いびきが深刻な場合は、問題を二人の生活や健康に関することとして共有し、一緒に解決していこうという姿勢が大切です。
ナステントという選択肢
もし、彼女(ベッドパートナー)といびきについて話すことができ、二人で一緒に解決しよう、ということを話し合えたのであれば、一つの選択肢として、ナステントのご紹介をします。ナステントは、いびきを防ぐために、医学的な知見に基づいて作られた一般医療機器です。 鼻に柔らかいシリコンゴムでできたチューブを挿入するものです。このチューブを挿入した状態で寝ることで、狭くなろうとする気道をしっかり確保し、いびきの軽減やいびきの防止を行います。シリコンゴムはとても柔らかく、鼻の形に合うように湾曲しています。
ナステントの嬉しい特徴は、目立たないこと。鼻に入れてしまうと、ほとんどわかりません。また、とても軽く(重さ2g)持ち運びに便利で、使い捨てのため疲れた日だけ使う、などピンポイントでの使用も可能です。
ナステントの説明、効果や使い方についてはこちらをご覧ください。
ナステントを今すぐに試してみたい方はこちらからどうぞ。
まとめ
ここまで、女性がいびきをかくのは一般的(35-40%くらいの女性に見られる)であることを見てきました。
いびきをかく原因は、肥満などのほか、顎が小さいことやホルモンバランス、疲労やストレス、飲酒や喫煙、鼻づまりや花粉症、鼻の病気など多岐にわたります。
軽度のいびきであれば枕を変えたり、横向き寝に変えたり、部屋の温度・湿度を調節したりすることも有効なので、少しでもいびきを減らせるように工夫をしてみることをお勧めします。
でも、呼吸が一時的に止まるなど、いびきが深刻な場合放っておいてはいけません。二人の生活や健康に関することとして共有し、病院に相談するなど、一緒に解決していきましょう!
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