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スタッフコラム

気になるいびきの治し方

気になっているけど寝ている間のことでつい軽視しがちな「いびき」。実は身体に悪い影響をあたえています。
予防や改善方法が気になる、治したいけど、どうやって治すかわからないとお悩みの方、対策方法を一緒に考えていきましょう!
この記事では、いびきのメカニズム、いびきの原因、いびきの治し方に加えて、いびき改善グッズや医療機器を使った即効性のあるいびきの治し方について解説しています。

そもそも「いびき」って何なの?

いびきがうるさい、と思ってもそれが何なのか、考えたことはあまりないのではないでしょうか?少しだけ、からだの中を見てみましょう。

起きている時には、のどに十分な空気の通り道があるためにいびきは起きません。 しかし眠ってしまうと、のどを支えている筋肉がゆるみ、「軟口蓋(なんこうがい)」と呼ばれる鼻の奥にある柔らかい部分が重力で下に落ちこみ、気道周りが狭くなります。また肥満により上気道に脂肪がついて気道が狭くなることもあります。そうして狭くなった気道を無理に空気が通ろうとすると、その気道が笛のように鳴ってしまうのです。 日本人の成人の40%以上が悩んでいるという、とても一般的な症状です。

気になるいびきの治し方:いびきをかく仕組みの画像

「いびき」をかいてしまう10の原因

それでは、なぜそのようにいびきをかいてしまう=気道が狭くなってしまうのでしょうか?
原因はいくつかありますが、いびきを引き起こす代表的な10の原因をご紹介します。

1.疲労やストレス

一般の人でも睡眠時は喉周辺の筋肉が緩み、重力で舌が気道に落ちやすくなりますが、
疲労やストレスがたまると、より筋肉が緩みやすくなるため、気道を狭めていびきを起こすことがあります。
激しい運動をした日の夜にいびきをかくことが多いのも、同じ理由です。

2.鼻が詰まるなどの鼻の病気

鼻が詰まると、鼻の空気の通り道(鼻腔)の空気抵抗が大きくなり、いびきの原因となることがあります。
(近年では、日中は鼻が詰まっていないのに夜になると鼻が詰まる 「隠れ鼻づまり」の問題もクローズアップされています)。

3.アレルギー性鼻炎や花粉症

アレルギー性鼻炎や花粉症で、鼻の粘膜が炎症を起こしている場合にも気道が狭くなり、いびきの原因となることがあります。

4.アデノイドや扁桃腺肥大

鼻の奥にあるアデノイドという部分や扁桃が肥大すると上気道がせばまり、いびきの原因となることがあります。

5.飲酒

お酒を飲むことにより筋肉がゆるんだ状態で仰向けに寝ると、
上あごの奥にある柔らかい部分(軟口蓋)や舌が落ち込み、上気道をせばめ、いびきの原因となることがあります。

6.喫煙

たばこの煙によって、鼻の中に炎症やむくみが発生し、気道が狭くなることでいびきを起こすことがあります。

7.肥満

のど(咽頭)に脂肪がつくことにより空気の通り道がせまくなり、いびきの原因となることがあります。

8.加齢

年をとると筋肉がおとろえ、軟口蓋やのどちんこ(口蓋垂)がたるみやすくなり、いびきの原因となることがあります。

9.女性ホルモンの減少

女性の場合は更年期や閉経後の女性ホルモンの減少もいびきの原因になります。
女性ホルモンには上気道の筋肉を収縮させる働きがありますが、減少によりこの筋肉が緩んで気道が狭くなります。

10.顎が小さい

顎が小さい人(いわゆる「小顔」の方)は、もともと気道が狭く、いびきをかきやすい体質を持っています。
そのような方が飲酒や疲労によって筋肉が緩むことで、いびきが出やすくなります。

「いびき」を放っておくとどうなるの?

気道が狭くなると、一回の呼吸で十分な空気が肺に入らなくなるため酸素不足を引き起こします。
身体に酸素が不十分な形でとりこまれるため、脳や身体へダメージを及ぼす可能性があり、高血圧などの生活習慣病の原因や悪化の原因にもなります。
また睡眠中でも脳や身体が常に酸素を求めている状態になってしまうので、口で呼吸をしたり、睡眠が浅くなって夜中に何度も目を覚ますなど、慢性的な睡眠不足を招きます。
このように、いびきを放っておくことは、騒音で家族やパートナーに迷惑をかけるだけでなく、自分自身の健康にも悪影響をおよぼすため、早めの対処が必要です。

気になるいびきの治し方:いびきによる健康への悪影響の画像

「いびき」の治し方は?

先ほどまでに見た原因に応じて対策していきましょう。
ここではいびきの治し方として4つの方法をご紹介します。

1.生活習慣を見直す

疲労感・ストレスの強い方:適度な運動と睡眠をしっかりとる
飲酒・喫煙の多い方:飲酒量・喫煙量を減らす。特に寝酒をやめる
肥満の方:ダイエットをする(スタッフによるダイエット記録は こちらをご覧ください)

でも、なかなか難しいですよね。

2.舌の体操などで、口周りの筋力を維持する

舌を大きく出したり、口を大きくして「あ・い・う・べ」をゆっくり発音するような体操をすることで、
口周りの筋力を維持することも効果的です。
こちらの記事で動画付きで紹介しています)。

3.横向きに寝る

いびきは筋肉が緩むことで鼻の奥の柔らかい部分や舌が落ち込んで気道をふさぐことで起こります。
そこで、上向きではなく横向き(側臥位)に寝るように心がけるといびきが減ります。
もちろんうつ伏せでも効果はあります。
(私はうつ伏せで寝るのは難しいので、横向き寝を心がけています)

4.部屋の湿度を保つ

部屋が乾燥していると鼻づまりが起きやすくなり、その結果口で呼吸するようになってしまい、
のどの炎症からいびきを引き起こしやすくなります。
特に冬は加湿器などを使用して湿度を保つように心がけるとよいようです。

即効性のある「いびき」の治し方は?

ご紹介した4つの対処法のうち、「1.生活習慣の改善」「2.舌の体操による口まわりの筋力維持」は日頃から気をつけなければならないことで、即効性がありません。
「3.横向きに寝る」「4.部屋の湿度を保つ」はすぐにでもできることですが、それだけですぐに治るというほど効果のあるものではありません。

即効性のあるいびきの治し方はないのでしょうか?

いびきを即効で治したい、ということもあると思います。例えば旅行、あるいは飛行機の中、避難所などなど。
そうした時に体質改善と言われても、というのが正直なところ。
即効性を期待するなら、体質そのものを改善するなどの方法では難しいのが実情です。
やはり原因となっている器質を物理的に改善するような器具の手助けが必要です。
よって、ここではいびき防止グッズや医療機器などを使った、即効性のあるいびきの治し方を4つご紹介します。

1.口呼吸防止テープを使う

口呼吸をしていると、のどの炎症を起こし、気道が狭くなりいびきが出やすくなります。
口呼吸防止テープを使うことで、口が開くのを防ぎ、鼻呼吸を促進します。
口呼吸防止テープは当社でも扱っております。詳しくは こちらからご覧ください。

ただし、睡眠時無呼吸症候群を発症している方や、鼻づまり、アレルギー性鼻炎など鼻の病気を発症している場合は、
窒息する恐れがありますので使用をお控えください。

2.枕を変えてみる

枕が自分に合っていないと首が曲がってしまい、気道が狭くなりいびきをかいてしまいます。
寝る向きを変えていびきが減少するような方は、試してみてもよいかもしれません。
まずはタオルをぐるぐる巻きにして、いくつかの高さを試してみるとよいと思います。

3.いびき防止グッズを使ってみる

鼻腔拡張テープや医療機器ではないマウスピースなど、いろいろなものが売られているので、試してみるのもよいと思います。

4.ナステントを使ってみる

ナステントは、いびきを防ぐために、医学的な知見に基づいて作られた一般医療機器です。
鼻に柔らかいシリコンゴムでできたチューブを挿入するものです。
このチューブを挿入した状態で寝ることで、狭くなろうとする気道をしっかり確保し、いびきの軽減やいびきの防止を行います。

気になるいびきの治し方:ナステントがいびきを止める仕組みの画像

ナステントの説明、効果や使い方については こちらをご覧ください。
ナステントを今すぐに試してみたい方は こちらからどうぞ。

「いびき」の根本治療は?

今まで紹介したものは、どれも器具の助けを借りて症状を和らげるもの。根治させるものではありません。
根治を狙うものとしては、古くから外科的治療があります。

これは、気道を塞ぎ、いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因となっている軟口蓋と口蓋垂を外科的に摘出するもの。
最近では、閉塞部位の部分摘出をレーザーを使用することで痛みと出血を抑え、日帰りでの治療が可能です。
ただ、レーザー治療であってもしばらくの間かなりの痛みを伴うことが多いようです。
また、根治しない場合があったり数年後に再発したりするなどがあるようです。
このようなことから、信用できるお医者様としっかりと話し合ってから治療方法を決めることをお勧めします。

また、最近ではナイトレーズやパルスサーミアなど、患部を切らないタイプのレーザー治療も注目されています。
ただ、効果を感じるまでに人によってばらつきがあるようです(効果が出ない人も。
また、そもそも治療を受けても改善が期待できない方もいらっしゃいます)。
また効果は永久ではなく(1~3年)、定期的な検査やメンテナンスが必要になるようです。
保険適用ではないので効果を感じるまで50万円程度かかることが多いようなので(だいたい5~6回)、
こちらも良くお医者様としっかり話し合って治療方法を決めるのが良いと思います。

いびきや睡眠時無呼吸症候群の治療にかかる料金については こちらをご覧ください

最後に

最後に、みなさんがどれくらいいびきで悩んでいらっしゃるか独自調査を行いましたので、その結果を共有いたします。
いびきで悩んでいるのはあなただけではありません!一緒に治していきましょう!

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付録:当社が行ったいびきに関するアンケート調査

日本人の40%はいびき経験者

いびきの頻度のアンケート図

いびきに気づいたきっかけは「配偶者」が半数!

いびきに気づいたきっかけのアンケート図

また、いびきをかいているという自覚がない人でも、
朝起きると口が渇いている、まくらがよだれで濡れている、きちんと眠っているはずなのに眠った気がしない、
起きたときに頭痛がする、日中強い眠気がある、集中力がない…など当てはまる人は、いびきをかいているかもしれません。

いびきを良くかくときは、「疲れている時」が約半数!

いびきをかくときのアンケート図

いびきに長い間悩んでいるは多い

いびきに悩んでいる期間のアンケート図

悩んでいても、誰にも相談していない!

いびきの相談の有無のアンケート図

自分自身ではどんないびきなのかわからないため、誰かに具体的に相談することが難しいのかもしれません。
ましてや医師に相談することは心理的にハードルが高いと感じる方もいるでしょう。
しかし、前述したように、いびきはいろいろな症状のサインであることがあります。
ご自身で「たかがいびき」と判断せず、耳鼻咽喉科や呼吸器内科などに相談することをお勧めします。
寝ているときのいびきを録音できるアプリを利用し、医師と話すことも役立つかもしれません。
今は耳鼻咽喉科や呼吸器内科以外にも「睡眠外来」や「いびき外来」専門の病院、クリニックも増えています。
いびきに詳しい医師に相談いただければ、「どんないびきなのか?」「それは治療が必要なものなのか?」「いびき音を無くすためにはどうしたらよいか?」などなど、ご自身に合ったいびきの治し方をお答えすることができます。
長く一人で抱え込まずにぜひ一度相談してみてください。